龍王山城 ― Ryozan-castle (ruin) ―

大和国最大級の山城 ―Mountain castle largest in Yamato Province―

中世に天理市と桜井市の境にある龍王山(585.9m)の頂上付近に築城されていた城址です。頂上付近に柳本龍王社、藤井・田の龍王社が祀られていることから龍王山と呼ばれています。
城主の十市氏は、筒井氏、越智氏、古市氏、箸尾氏と並ぶ大和国五大豪族のひとつで十市から天理市の平野一帯までを支配していました。城は南と北の二つの峰に別れていて、別城一郭の構えと言われています。標高が高く頂上付近にあるのが南城ですが、60メートルほど下にある北城の方が規模が大きく本城とされています。測り方にもよりますが、大和の盆地部からの比高が約485mと高取城よりも高く、また南北合わせた規模でも大和国最大級とされています。
龍王山への登山は、山辺の道から登る2つのハイキングルート(崇神ルート、長岳寺ルート)と天理ダムからの林道があります。崇神天皇陵から龍王山古墳群の中をぬける崇神ルートは、比較的登りが緩やかですが、長岳寺から、奥の院を目指す長岳寺ルートには急坂があります。天理ダムからの林道は、一番緩やかで、車でも登ることができますが、対向車の避難所が少ない狭い道が続くので車や歩行者には注意が必要です。(雨の後などで修復工事のため通行止めになることもあります。)
山頂(南城跡)からの眺望は、方向が限定(西側)されますが、真下に古墳群や大和三山を一望できるほか、天候が良ければ大阪湾や明石海峡大橋を望むことができます。若草山などと同様、大阪府富田林市で毎年8月1日に開催されるPL花火芸術を見ることができることでも知られています。

  • 雲海と大和三山
  • 龍王山城
  • 案内板
  • 駐車場
店舗・施設名 龍王山城
NAME Ryozan-castle (ruin)
読み方 りゅうおうざんじょう
住所 奈良県天理市田町(山頂は天理市と桜井市との境界)
アクセス 天理ダムから笠に抜ける旧道の途中に龍王山に向かう林道の分岐点あり(対向車の退避所の少ない狭い道が続く)
●JR桜井線柳本駅下車 東へ徒歩約20分で登山口へ(登山は1時間半~2時間)
・崇神天皇陵から龍王山古墳群の中をぬける崇神ルート
・長岳寺から、奥の院を目指す長岳寺ルート
駐車場 あり(無料:林道沿いの北城跡近く左側)

事務局からのご案内

徒歩登山の場合は、麓の長岳寺前にある天理市トレイルセンターでの情報収集をおススメします。
車の場合、天理ダムから駐車場に向かう林道は非常に狭く、離合個所も少ないので対向車や歩行者に十分注意してください。大雨の後などは修復工事のために通行止めとなることもあります。
駐車場や頂上付近は道がいくつにも枝分かれしていて大変迷いやすいので、車利用の場合でも入山にあたっては単独行動は避け、初めての方は軽登山程度の装備を準備した上で山登りに慣れた方に案内してもらうなどしてください。

地図

Pocket

Website Pin Facebook Twitter Myspace Friendfeed Technorati del.icio.us Digg Google StumbleUpon Premium Responsive

地域分類

おすすめ記事

ブログ新着記事

ページ上部へ戻る